ショートショート「机のアヒルと消えたメモ」

私は最近机を見るとご機嫌になる。
雑貨屋へ寄った際に一目惚れした、可愛いアヒルのメモスタンドが置いてあるからだ。
お腹を押すとﾝガァと鳴いて口を開け、くちばしでメモを挟む。
その時のなんとも言えない表情と間の抜けた鳴き声が、腰が砕けそうな位ユルくて堪らない。
しかし不審な事がある。
偶に挟んでおいたメモが無くなる事があるのだ。
もしやと思い、私はﾝガァとアヒルの口を開けて中を覗いて見た。
・・・やっぱり。
アヒルのお腹の中には、小さく丸まったメモと思わしき紙くずが詰まっていた。(終)

Dr.マシリト氏が色んなインタビューでちばてつや先生の「おれは鉄平」を研究したと語っているので、なるほどと思い全巻買い込んできました。これから読みます。

読むと言えば最近じゃりン子チエを初めて読みました。アニメも数話見ましたが、これは面白い！

正直もっと陰気臭い話かなと思っていたのですが、みんな明るくてたくましい前向きな内容で好きになりました。

これも全巻読みたいなあ～。

ショートショート「プリントの満月」

仕事の帰り道。
終電の駅に降り、ため息をひとつ夜空を見上げると、絵に書いたような美しい満月が浮かんでいた。
寒空の下、缶コーヒーを買ってしばらく眺めていると仕事の失敗で落ち込んでいた気分もすっかり晴れていた。
しばらくして満月の隅の方がぴらぴらと動いている事に気づいた。
突然月がくしゃみをし、ひらりとプリントされた満月が剥がれて飛んで行った。
視線を元に戻すと、そこには寝そべって怠けている三日月がいた。(終)

昨日は令和最初の満月だったそうですね。

書き終わってから知りました。

イマイチ流行りに乗れない・・・。

京極夏彦先生のルー=ガルーシリーズを全部読み終わりました。大変読み応えがあり大変長かった・・・。

全員綾波レイみたいな中でズッコケ三人組のハチベエみたいな明るいお転婆娘がいると、物語がぐっと魅力的になるんだなぁと勉強になりました。

SF、ライトノベルの風味がありつつ、最後は京極節でビシッと締めていて面白かったです。

ルー=ガルー3が刊行されるのを首を長くして待ちたいと思います。

ら・ら・落書き。

絵の研究に熱中していて物語はちょっとオザナリになっています。

最近ハマっている針金人間。これが以外にも勉強になるんだ・・・。

とはいえ物語も物語で研究しています。

もっと面白いのを作りたいので、更新ペースが下がるかも知れませんのう。 

ショートショート「体重計からのプレゼント」

痩せたいのに痩せられない。
毎日体重計に乗っている。
数字が変わらない。
途中で減らない。
私は壁にぶち当たっている。
来月までに3キロ痩せたいのに。
気合いを入れて買った新しい体重計。その体重計に乗りたくない。
現実を知りたくない。
でも乗らなければならない。
私は意を決して乗った。
唐突にぷひ～と間抜けなラッパの音が鳴り響いた。
液晶画面に｢おめでとうございます｣の表示が。
もしかして目標達成した？と喜んだ。
しかしよく見ると｢液晶画面に今回貴方で当体重計に乗るのが全国合わせて統計10万回目になりました！｣との表示が。
アプリでデータを管理できるよう登録していた。
完っ全にぬか喜び。
体重も結局変わっていなかった。
後日、メーカーから届いた10万円相当のステーキを頬張っている私がいた。(終)

僕もダイエットに励んでいます。

ところで最近ジャージャー麺がマイブームで毎日ジャージャー麺を食べてます。

昨日はうどん３玉買ってきてジャージャー麺のタレをかけてもりもり食べました。

その夜はコンビニでジャージャー麺を見つけたので買ってきてごくごくと食べました。

それは置いておいて、日々努力しているのに一体どうしたら痩せられるんでしょうねえ。

ショートショート「クレヨンのドラフト」

仕事で使用しているクレヨンの箱を開けると、知らない色が入っていた。
あまり使っていなかった色が違う色に変わっているのだ。
なかなか使い勝手が良さそうな色ではある。
確かに以前「この色全然使わないな～」とポツリこぼした記憶がある。
その色は戦力外通告されたのだろうか。
しかし、こうして全体を眺めていると物足りないというか寂しいもんだ。
いるといないでは大違いなんだなぁと独り言を言いながら仕事を始めた。
それから別の日。
私は呆然と箱を眺めていた。
独り言をどこかで聞いていて、また選手起用が増えると思ったのか、今度はトレードに出されたあの色が箱いっぱいに溢れかえっていた。(終)

ショートショート「エレキヨーグルト」

ウチの自家製ヨーグルトはピリピリ刺激のあるヨーグルト。
その秘密はバッテリーの電極からプラグをヨーグルトに挿して、電気を与える所にあり。
電気の力で腸内菌をより活性化させる効果があるのだ。
ひとつ問題があるとすれば、トイレの時お尻周りが痺れて悶絶する事だろうか。(終)

岡崎律子ファンなのに、フルーツバスケットを読んだことも見たことも無かったので、今放映中の新作を見始めました。

思っていた以上に謎めいた伏線が貼られまくっていて、次を見なくてはという気にさせてくれます。

どのキャラも不幸な生い立ちなのに、特に主人公の透が底抜けに前向きで明るいというギャップが救われますね。

熱狂的ファンがいる訳です。

また岡崎律子さんの曲を改めてみると解釈の素晴らしさと唯一無二の楽曲に改めて感動しました。

果たして私はヨーグルト食べて尻が痛いと言う物語を書いている場合なんだろうか・・・。

ショートショート 「竹のような川魚」

竹林の傍の川で釣った魚が竹みたいだった。
竹を食べて進化したのだろうか。
綺麗な緑色をしている。
尾ひれが笹で出来ており、皮が硬い。
稚魚は筍なんだろうか？
コイツは食べられるのかな？と観察していると突然暴れて釣り針が外れてしまった。
川へ落ちる際、石にぶつかってカコーンととても気持ちの良い音が周囲に鳴り響いた。（終）