彼女はピーマンに関係する物を集めるのが趣味だ。
彼女曰く触り心地がキュッキュとしているのが良いとか、可愛らしい外見から苦味があるギャップが大人を感じてカッコいいとか、とにかくピーマンを出来合いしている。
彼氏の俺の事よりも毎日ピーマンの自慢話ばかりを聞かされるので、俺は次第に焼きもちが湧いてきた。
「そんなにピーマンが良いなら、俺と別れてピーマンと付き合えば?」
それを聞いた彼女はクスッと笑い、「貴方とピーマンはとっても相性が良いんだからそんなの無理よ」と俺の自慢の大きな鼻をつついた。
意味がよく分からない俺はブヒッと一声鳴いてから、彼女の栄養管理が行き届いた料理をガフガフ頬張った。
その横でピーマンを撫でながら舌なめずりをし、うっとりと俺を見つめる彼女がいた。(終)
やっぱりこういうのも書いてかないと訓練にならないかなぁと久しぶりに筆を取りました。(本当は2ヶ月前にアイデアだけ作ってありました)
面白いか面白くないかは別として久しぶりに創作をするとお通じが出た感じで気分が良いですわね。オホホ。